最近BtoBマーケティングにユーモアを取り入れ、愛されるブランド作りをする企業が増えてきました。夏休みシーズンの今回は気分転換に海外のBtoBマーケティングのおもしろ事例をご紹介します。
BtoBマーケティングにユーモアを取り入れるか否かは意見の分かれるところです。ブランドイメージを壊してまう恐れを危惧して避ける企業もあれば、海外のSaaSやスタートアップ企業の一部のようにブランドボイスにユーモアを積極的に取り入れているところもあります。以前はソートリーダーシップを確立させて威厳のあるマーケティングアプローチをする企業が多かったものの、最近はユーモアや親近感を全面に出してみんなから愛されるブランド作りをしている企業も増えてきたと思います。SlackやZendesk、Mailchimpなどは特に有名ですが、おもしろいコンテンツを通して社風やカルチャーをアピールし、ブランドに対して親近感を高めたり信頼を構築してファンになってもらうという狙いもあるようです。最近は日本でも広告に芸人を起用してエンドユーザー層にアピールするBtoB企業も増えてきました。デジタルマーケティングの世界では特に専門用語や機械的な文章が続くことも多いですから、夏休みシーズンの今回は気分転換に海外のBtoBマーケティングのおもしろコンテンツをいくつかご紹介したいと思います。
Monday.comは自動化を活用したプロジェクト管理ツールでチームの生産性向上を実現するプラットフォームで、日本市場にも精力的に取り組んでいます。Monday.comはマーケターの中でも話題になるような面白いコンテンツがいくつかあるのですが、個人的なお気に入りは”We built a cookie machine to motivate people. It didn’t work” というブログ記事。コロナ禍で従業員のほとんどが在宅勤務となりエンゲージメントが低下していたため、Monday.com上でタスクを完了したらクッキーが落ちてくるシステムを作り、従業員のモチベーションをあげよう、という内容です。冗談半分なのに実際にクッキーマシーンを作りMonday.com上でインテグレーションまでしてしまうところがさすがです。さらに、プロトタイプのクッキーマシーンから進化させて実際に商品化して販売もしています。笑いをとるだけではなく間接的にMonday.comの強みを宣伝するのも忘れていません。
また、ニューヨーク市内の駅や電車内では、ニューヨーク市のプロジェクト管理をするというテーマの広告を展開し、こちらもクスッと笑ってしまう内容で話題になりました。もちろん真面目なコンテンツもたくさん出しているのですが、このような心を掴むコンテンツで認知度をぐんとあげたり、エンゲージメントを高めてファン層を獲得しています。
いかがでしたか?もちろん業界・商材・企業規模などによって向き不向きもありますが、個人的にはユーモアのあるBtoBマーケティングがもう少し増えたらおもしろいなと思います。最初からここまで凝ったコンテンツに投資するのは難しいかもしれませんが、ソーシャルメディアのトーンを変えてみるなど、ライトなところで試してみるのもいいかもしれません。ユーモアをうまく取り入れているBtoBマーケティングの例は拡散されやすく、クチコミの広がり方も違います。是非、実験的に取り入れてみてはいかがでしょうか?