コンテンツマーケティングは今後も引き続きマーケティング活動の重要ミッションですが、その方法やトレンドは日々変化しています。2022年最新のコンテンツマーケティングとは?
2021年に行われたアメリカ企業の上級幹部を対象にしたアンケート(BtoBニュースソース企業Industry Dive調べ)では、67%が2022年以降コンテンツマーケティングの予算を増額していくと回答しています。このことからも、優れたコンテンツマーケティング戦略を持つことは、この先もしばらくマーケティング活動の重要ミッションであり続けると言えるでしょう。
本ブログではコンテンツマーケティングについて度々取り上げてきましたが、2022年も後半に差し掛かった今、改めて今のコンテンツマーケティングにおけるトレンドを確認しておきましょう。
メタバースとは主に仮想現実や拡張現実の技術を使った没入型の環境を指します。2021年時点で世界8500万人がこのバーチャルリアリティ空間を体験しており、2017年比較で2倍になっています。日本でも大手広告代理店などを中心にメタバースを活用した企業イベントなどが開催されており仮想現実の中で見せるコンテンツのバリエーションに注目が集まっています。アバターや360度のVRコンテンツなどはまだ広く普及していないものの、今後メタバースマーケティングの伸び代を考えると今から少しずつ準備を始めていくべきでしょう。ただし世界的にも活用事例がまだ少ないので、メタバースのコンテンツについては最新情報をキャッチして自社に合った形を見極めるところから始めていきましょう。
AIツールによるコンテンツ制作の大半は自然言語処理(NLP)および自然言語生成(NLG)モデルを使用したブログや記事などテキストベースのコンテンツ制作です。AI生成コンテンツのSEO対策などは考える必要があるかもしれませんが、良質なコンテンツであると判断されれば最適化され多くの人の目に触れることとなります。コンテンツ制作にAIツールを使うことにより、人的リソースを抑えつつコンテンツを大量生産することができるようになった一方、その質は人の力で管理する必要があるということです。ここでは2つのAIツールをご紹介します。
これからはValue-Driven(=価値主導型)コンテンツが主流になると言われています。パンデミック以前と比べて、「カスタマーからの共感」の重要度が増し、その流れの中で「サステナビリティ」や「多様性」がホットトピックとなりました。
例えばアウトドア用品メーカーPatagoniaは、環境保護への取り組みを積極的に行い、ソーシャルメディアなどあらゆるチャネルで発信を継続してきました。元々持っている価値に社会的意義が加わったことで、競合企業とは一線を画す存在になりつつあります。彼らが優れていたのはその取り組みだけでなく、そのコンテンツマーケティング力です。「環境保護」は非常に大きなテーマであり、取り組みを進めている企業は数多くあります。そのため、ファッションという視点から衣料品をリユースするWornwearプロジェクトを、自然・試料調達という視点から化学肥料を使わない農業としてビールプロジェクトを行い、キャッチーなビジュアルとマルチチャネルアプローチでカスタマーの心をしっかり掴んでいるのです。それでは実際にValue-Drivenコンテンツを生み出すプロセスを確認していきましょう。
いかがでしたでしょうか。ブランドパーセプション(カスタマーがブランドをどう受け取るか)の在り方が日々変化している中で、コンテンツマーケティングは大きな役割を担っています。取り組みそのものを計画する段階から、それらがどういうコンテンツになり得るか、どの指標を用いて計測し改善していくのかを想像しておくことをお勧めします。