WebflowとWordpressの比較。長所と短所。どういうニーズにWebflowは貢献するのか?などご紹介しています。Webflowの新機能「Webflow Ecommerce」についても簡単にご紹介しています。
この記事は前回の続きです。前回の記事「Webflow(ウェブフロー)を活用したWebサイト制作」
Webflow に最近追加された機能の中で、最も期待されているのが eCommerce バージョンです。オンラインショッピングの運用に必要な機能が追加され、商品管理、在庫管理、カートのカスタマイズ、システム連携、決済、メール、ホスティングなど、オンラインで商品を販売する為に必要なすべての機能を提供する新しい料金プランが提供されています。やはり、最大の特徴は、商品一覧や決済ページ、購入通知の表示方法に至るまで、オンラインストアの細部を完全にカスタマイズできることです。現時点で新規予定されている機能としては、サブスクリプションの管理や、POSとの連携などがあります。その他に長期的には、放棄されたオーダーのリカバリー、複数通貨サポート、Amazonとの統合、顧客マイページなど、より高度な機能をプランに追加することを計画しています。
現段階でベータ版ではありませんが複雑なオンラインストアを作成しようとしているのであれば、Webflow Ecommerceはまだ基本的な機能しか備えていないとも言えます。今後機能が強化されていけば、Webflow eCommerceはShopifyやInstacartのような専門的なソリューションの本格的な競争相手となってくる可能性も出てきます。
ここまでWebflowの主要機能についてみてきましたが、Ecommerceを除く各価格体系についてもう少し詳しくみていきます。
まず、前回の記事でもお話した通り、WebflowにはForever Free(永久無料)オプションが用意されており、Webflowの全ての機能を使用できname.webflow.comのサブドメインに公開することができます。通常のドメインを使用したい場合(いずれは使用することになるでしょうが)のみ、いくつかの有料オプションが用意されています。
Webflowにはサイトプランとアカウントプランの2つの料金プランが提供されいます。
サイトプランのベーシックプランは月額12ドル(年間課金)で、自動SSL、CDN、カスタムドメインの導入が可能で、設定も簡単、使い方も簡単です。CMSプランは、月額16ドル(年間課金)で、静的なページだけでなく、コンテンツマネジメントシステムで作成されたアイテム(ブログ記事、プロジェクトなど)を展開することができます。ビジネスプランは、月額36ドル(年間課金)で、ほとんどが安価なプランのスケールアップ版で、トラフィックの多い大規模なウェブサイトに適しています。
また、アカウントプランでは、アクティブなプロジェクトの最大許容数を基本にその他の幾つかの変数が設定されています。無料のスターターアカウントプランでは、2つのウェブサイトで作業ができ、無料のステージングを使用できますが、ライトプラン(年間課金で月額16ドル)では、10個のプロジェクトとコードエクスポートツールが含まれており、Webflowで生成されたコードを他のプラットフォームで使用することもできます。Proプラン(月額35ドル、年間課金)では、ホワイトラベルやサイトのパスワード保護のオプションが追加され、サードパーティの顧客向けに本格的なプロジェクトを定期的に行う方に適しています。つまり、広告代理店やウェブ制作会社の方で顧客向けのサイト制作を受託するのであれば、Proプランを選択することになるでしょう。
自社のサイト運営だけを考えるのであれば、サイトプラン、顧客向けのウェブサイト構築にWebflowを活用するのであればアカウントプランを選択することになるでしょう。
Webflow チームプランは、Webサイトの構築運用プロジェクトを2人以上の人と一緒に行う場合に検討する価値があります。基本的には個人プランのProエディションと同じですが、1人あたり月額35ドル(年間課金)で、より多くのコラボレーションモードや機能が追加されます。
Webflow Teams では、プロジェクト毎にメンバーを招集したり、削除したりできるアクセス権限の設定やアセットの共有に加えて、チーム専用のダッシュボードが用意されており、コラボレーションを強化することができます。これは個人プランにはない機能で、フリーランスや個人の顧客だけでなく、より広範な小・中規模のチームや広告代理店やウェブ制作会社のニーズを考慮していることがわかります。大規模なチームであれば、Webflowに連絡して、エンタープライズプランのカスタム価格や、ホスティングアップグレードの割引を受けることもできます。
ここまでのまとめであくまでも筆者の意見ですがWebflowの長所と短所をまとめてみました。
長所
短所
まとめると、多少でもウェブサイト制作やアプリケーションの開発経験があるのであれば、そのノーコードツールの恩恵を受けられ、かつリッチなインフラストラクチャ(ホスティング)が安価に利用できるメリットのあるツールだが、未経験の方だと敷居の高いツールと考えます。
世界最大のCMS、WordPressと比較してみます。WordPress には無料のオープンソースwordpress.org と、ホスティングと専用サポートを提供する wordpress.comがありますが、今回はwordpress.orgと比較していきます。
WordPressは圧倒的にユーザーが多いCMSで、何千もの無料・有料のプラグインやテンプレートが提供されており、カスタマイズ性にも定評があります。しかし、この豊富さの裏返しとして、粗悪で安全性の低い拡張機能も多数存在しますので、その見極め必要になります。
一方、Webflowは、汎用性は高くありませんが、自社で機能を必要とされる人気な機能をできる限り提供していますので、その点は自由度は減るが、安心して利用できるとも言えます。一方で何らかの機能問題がWebflow上で見つかった場合は、影響は全体に及ぶという見方もできるかもしれません。
Webflowはサポートと教育です。Wordpressはボランティアベースのコミュニティが中心ですが、WebflowはWebflow自身がサポートを提供しているので、サポート面では安心感があるかもしれません。Wordpressのユーザーは世界中に大量に存在するため、そのナレッジベースは巨大なものがあります。しかし、情報が多すぎて煩雑であることは事実です。一方Webflowのナレッジベースは自社の開発した機能のため、一貫性があり体系化されており、学習しやすいのが特徴です。
この点に関しては好みに分かれますが、Wordpressはあくまでもオープンソースで、WebflowはWebflowが提供するクラウドシステムという事を考えると、サポートや教育についてはWebflowの方が安心感はあるかもしれません。
WordpressもWebflowも優れたウェブサイト制作を支援するツールには変わりありませんが、柔軟性と拡張性(膨大なプラグインの選択肢)を求め、リスクヘッジもご自身(またはパートナー会社)でできるのであればWordpress、柔軟性と拡張性はWordpressに劣るがパッケージされた安心感とシームレスな体験(効率性とも言える)を選ぶのであればWebflowということになるでしょうか。
Webflow自身もWordpressとの比較を公開しています。こちらも是非ご覧になってください。
Webflowは自由度こそは制限されるものの、その分制御がしやすく、運用上の最適化活動の自動化には向いていると思います。好みは分かれると思いますが、一度機能を理解すると、一定の制限の中ではかなりの柔軟性を発揮し、サイト運用には十分な機能が備わっていると思います。ウェブサイトビルダーとCSMのハイブリッドでノーコードのウェブサイト構築の新しいスタイルを示しているように思います。今後 Ecommerceの機能が充足されてくるとよりターゲットとなるユーザーは増加すると思いますし、非常に今度も楽しみなツールだと感じます。一度無料で利用してみる価値はあると思います。
Webflow公式サイト
無料で利用開始できますので、是非この機会に触ってみてください。
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