コンテンツマーケターの永遠の悩みはコンテンツ作りです。今回はコンテンツマーケティングの3つのRと、コンテンツのライフスパンとリーチを最大限拡大するためのコンテンツリサイクルについてご紹介いたします。
コンテンツマーケティングの鉄則、3つのR(Recycle/Rewrite/Retire)をご存知ですか?
この3つの鉄則を頭に入れてコンテンツマーケティング施策を打つわけですが、コンテンツマーケターの永遠の悩みはコンテンツ作りです。コンテンツトピックを考え、継続的にコンテンツを作成するのは容易ではありません。コンテンツを書くのには時間がかかりますし長くやっていればネタ切れにも陥り、自然と質の低い内容のコンテンツを量産する傾向になってしまいます。そこで役に立つのが前述のコンテンツリサイクルです。しかし、コンテンツリサイクルをするにはリサーチを十分行い中身が詰まったコンテンツを作ることが重要です。量より質を重視することで1つのコンテンツを10個のコンテンツにリサイクルすることができるのです。コンテンツリサイクルは一定のキーワード・トピックに対して様々なコンテンツを作ることで、SEO対策にも効果を発揮します。ではリサイクル方法とそのバリエーションをご紹介しましょう。今回は1本のブログ記事から以下のコンテンツにリサイクルします。
まずは一番シンプルに同じブログ記事をブログ以外の場所で共有しましょう。会社のLinkedIn、NoteやMediumのアカウントがある場合は転載してリーチを伸ばしましょう。
これも簡単でシンプルですがブログ記事をニュースレター化して既存データベースのオーディエンスとのエンゲージメントの材料にしましょう。
ブログ記事のデータソースやクオートをソーシャルメディアポストにして共有しましょう。これに関してはHubspotのインスタグラムアカウント (@hubspot )が良い見本になるとお思います。ブログ記事はもちろん、様々なコンテンツの断片を目を惹くビジュアルでソーシャルポストにリサイクルしています。是非チェックしてみてください。
データポイントや統計などを交えたブログ記事はインフォグラフィックに形態を変えることができます。デザイン部門にお願いできれば一番ですが、難しい場合はVengageなどの無料インフォグラフィック作成ツールもあります。目を惹くビジュアルでソーシャルメディアなどにシェアして元のブログ記事のアクセス数を増やすこともできるでしょう。
ブログ記事をスクリプト化してウェビナーにしましょう。ウェビナーにするためにデータポイントの追加や、プレゼンテーションの作成など多少の編集作業が生じますが、ウェビナーは新規リードを獲得したり検討フェーズのプロスペクトとエンゲージできる重要なタッチポイントです。少し時間をかけても良い投資になるでしょう。
SlideShareは資料をスライドショー形式で無料公開できるプラットフォームで、企業や個人はもちろん、政府機関なども使っているサービスです。ウェビナーで使用した資料を参加者に共有するのはもちろんですが、SlideShareで一般公開することで更にオーディエンスを広げましょう。
ウェビナーを開催したら同じ要領でビデオコンテンツにするのも良いでしょう。昔に比べてビデオコンテンツの作成コストは大きく下がっています。業界にもよりますがビデオコンテンツはより良いエンゲージメントを実現できることも多いので検討する価値があると思います。
ビデオ化する際に同時にオーディオのみのファイルを作ってpodcastにするのも良いでしょう。米国などではpodcastのチャンネルが乱立し競争が激しいですが、日本はまだまだ参入の余地があります。オーディオコンテンツが急成長を遂げている今、会社のPodcastを登録して知見を共有するのも良いかもしれません。
同じテーマのブログ記事を複数本繋げてebookにするのも一つの手です。もちろん、多少編集作業はかかりますが、過去のブログ記事をテーマ別に整理し足りない点だけ追加して新しい長編コンテンツを作ることができます。またその逆も然りで既存のebookを複数のブログ記事に変えることもできます。それぞれのブログ記事の最後で、「詳細はXX ebookで」とダウンロードを訴求することもできるでしょう。
ebookを作る過程でチートシートも一緒に作ると良いでしょう。要点だけをまとめたものを1ページのPDFにまとめることでライトなコンテンツにしてダウンロード訴求のきっかけにもできます。
コンテンツマーケティングは時間と労力のかかる施策ですから既存コンテンツを最大限活用したいところですよね。リサイクルしたコンテンツは一気に出すのではなく他のコンテンツと混ぜながら時間をずらしバランスよく共有することで、オーディエンスに飽きられずにエンゲージメントを高めることができます。コンテンツリサイクルを通してコンテンツのライフスパンとリーチを拡大することができます。是非実践してみてはいかがでしょうか。