SEOお役立ちツールご紹介
November 11, 2022
SEO（Search Engine Optimization：検索エンジン最適化）とはGoogleなどの検索エンジンへの上位表示を目指す対策のことを指しますが、検索エンジンがWebサイトの質を評価する技術の飛躍的な発達に伴い、その重要度が増しています。その一方で、注視すべき要素があまりに多く、時間がかかりすぎるという難点があります。競合サイトやキーワードニーズ、サイト全体の流入キーワードを一つ一つ調べていくとしたらそこにかかる時間は膨大です。ここでは、そんなSEO対策を効率化するお役立ちツールをご紹介します。
SEOは、サイト自体の要素を改善するオンページSEOと他メディアなど、サイトの外からの評価を上げるオフページSEOの2つに分類されます。両方をカバーしているSEO効率化ツールもありますが、ここではいずれか一方に対してより有用なツールをそれぞれご紹介します。
オンページSEOに役立つツール
オンページSEOでは検索エンジンに正しくコンテンツを伝えることに注力します。サイト内における対策キーワードの使い方及びメタディスクリプションの最適化が主な具体的なアクションとなります。
検索される回数が多いキーワードは他社からの人気が高く競争率が高くなり、自社サイトに積極的に盛り込んでも成果が出にくいことがあります。よって、適度な競争率のキーワードを見つけて取り入れることが必要です。そんな時に役立つツールがKWFinderです。KWFinderではキーワードの検索ボリュームだけでなくCPCや難易度（自社サイトが任意のキーワードで表示される順位）をドメイン別、またはロケーション別に確認することができます。
SEO META in 1 CLICKはGoogleの拡張機能で、ウェブサイトのメタタグ・メタデータを文字通りワンクリックで閲覧できる便利な無料ツールです。
タイトルやディスクリプションの長さが最適になっているか、キーワードは含まれているかどうかをクイックに理解することで自社ページの改善に使えるのはもちろんのこと、他社サイトのリサーチにも役立ちます。
オフページSEOに役立つツール
オフページSEOでは被リンクを増やすこと及びcitation（サイテーション＝ネット上で名前、住所、電話番号などが言及されること）を獲得することが最重要ミッションです。そのためにはこれらの情報を正確に集めて対策する必要があります。
Majesticは世界のSEOプロフェッショナルに愛されるお役立ちツールで、自社サイトのランキングや、オフページバックリンクの数を確認することができます。自社サイトおよび競合サイトをこのツールに登録することで、オフページバックリンクの数やトラストフロー、参照ドメイン数を他社と簡単に比較することができます。また、バックリンクをトピック別、言語別、品質別にフィルタリングして閲覧する機能も備わっているので単純にバックリンクの数を増やす対策だけでなく、どういったリンクをどれだけ増やしていくかという戦術を作るのにも役立ちます。
Local SEO ChecklistはLocal Citationスキャンを簡単に行うことができる無料ツールです。どのサイトで、どのように自社及び関連サービスが言及されているのか、また、言及されていた場合、その言及のされ方は正確で一貫性を持っているのかを確認することができるので、情報が何か欠けていたり、誤った言及のされ方をしている場合にはすぐに対処することができます。
SEO基本ツール
前述の通り、オンページSEO及びオフページSEO両方に役立つツールがたくさんあります。その中でも最もポピュラーで取り入れやすいものをいくつかご紹介します。
GoogleサーチコンソールはGoogleが提供するインターネット検索の分析ツールです。どのようなキーワードで検索されたのか、その表示回数やクリック数をレポートで確認することができるのでオンページSEOに活用可能です。同ツール内の別タブでGoogleに正しく登録されているか、及び全てのページがインデックスされているか（＝検索されているか）を確認することも可能です。また、どのようなオフページサイトからリンクされているか確認したり、企業名あるいはサービス名などで指名検索されているか簡単に調べることもできるので、オフページSEOにも役立ちます。
SEMEushは「SEO・広告分析・SNS競合対策をこれ一つで」というキャッチフレーズの通り、SEO含むデジタルマーケティング活動をこれ一つでサポート出来るオールインワンツールです。オンページSEO対策としてのキーワード検討、コンテンツ評価はもちろんのこと、バックリンクの数や質の分析などオフページSEOにも活用できます。シンプルで使いやすいので、比較的初心者にも優しいUIになっている一方、閲覧できるデータが膨大なので、このツールを使いこなして着実にマーケティング活動の効果を出すには一定程度のデジタルリテラシー、マーケティング経験が必要になります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。SEO自体に様々な要素があるのと同様、そのツールもバラエティ豊かです。自分に合ったツールを選択することに苦戦した場合には、なるべく使いやすくシンプルなものから始めるのが良いでしょう。より効率的にスケーラビリティを持ってSEOを実装していきたい方にはプログラマティックSEOの導入がおすすめです。
株式会社マルケト（現アドビ株式会社）にてインターン終了後、渡米。シリコンバレーのEd Tech企業、Courseraにてフィールドマーケティング及びエンタープライズマーケティングオペレーションに従事。その後シンガポールに渡りDSPベンダーのMediaMathにてAPAC地域のフィールドマーケティング及びマーケティングオペレーションを担当。01GROWTHでは教育サービスの開発に加え、国内外のコンサルティング業務を行う。著書に「マーケティングオペレーション（MOps）の教科書 専門チームでマーケターの生産性を上げる米国発の新常識」（MarkeZine BOOKS）と、レベニューオペレーション(RevOps)の教科書 部門間のデータ連携を図り収益を最大化する米国発の新常識（MarkeZine BOOKS）がある。
